2011年8月28日日曜日

Party Down

「ムジカノッサ、サバービア・スイート20周年を讃える。」にご参加いただいたDJ、そしておこしいただいた皆様、本当にありがとうございました。「マイ・サバービア3曲」企画も好評で嬉しいかぎりです。今は、またあらためて橋本さんにゆっくりとお祝いしたい気持ちでいっぱいです。


次回は10月28日の金曜日。ムジカノッサは12周年を迎えます。
(中村智昭)


Little Beaver『Party Down』

2011年8月26日金曜日

「マイ・サバービア3曲」中村智昭(MUSICAÄNOSSA)


①Jon Lucian / Kuenda~Would You Believe in Me
②Minnie Riperton / Les Fleur
③The Pharcyde / Runnin'


初めて購入したディスク・ガイドが、「Suburbia Suite」だった。
故郷・広島でこうしたレコードを手にするきっかけをつくってくれた洋服のセレクトショップでも、ターンテーブルのそばにいつも置かれていた。
掲載されているレコード全てを聴いてみたいと素直に思ったし、今でもそれは変わらない。
そしてときは流れ2000年代中ごろ、自らひいたアンダーラインが恥ずかしい、ボロボロの「SUBURBIA SUITE 19960214 Suburban Classics For Mid-90's Modern D.J.」にJun Sebaというライター・クレジットを発見したとき、胸に熱く込み上げるものがあった。それはつまり、後にNujabesとなるそのひとのことだったから。

「Suburbia Suite」を手にしてからずいぶん時間が経ち、レコードのコレクションはそれなりに増えたけれど、音楽をめぐる世界地図はひろがり続けている。それは僕にとって、終わりなき音楽旅行へのチケットだった。








「マイ・サバービア3曲」添田 和幸

 

①Ray Terrace / I Make A Fool Of Myself
②Weldon Irvine / I Love You
③Terry Callier / Ordinary Joe

今考えると、サバービア・スイートは掲載されているレコード云々というよりか、自分の中では新しい未知の音楽を探していく上での嗅覚や感覚にすごい影響を与えてもらった本ですね。一種のトラウマといえるかもしれません。









ムジカノッサ、サバービア・スイート20周年を讃える。
MUSICAANOSSA:Suburbia Suite 20th Anniversary Party! 
8.26.Fri.at Fai, Aoyama start 22:00 to 5:00

「マイ・サバービア3曲」小林 径

 

①Terry Callier / You Goin' Miss Your Candy Man 
②Bloosom Dearie / I like London In The Rain
③Joan Amatrading / Like Fire


この選曲はサバービアというよりフリー・ソウルかもしれませんが、サバービアの本から自分が昔よくPlayしたものを選びました。

小林 径









ムジカノッサ、サバービア・スイート20周年を讃える。
MUSICAANOSSA:Suburbia Suite 20th Anniversary Party! 
8.26.Fri.at Fai, Aoyama start 22:00 to 5:00

「マイ・サバービア3曲」鈴木信太郎(Top Gear!)

 

①ビタミンE / 雨に微笑みを
②Coke Escovedo / I Wouldn't Change A Thing
③Assagai / Telephon Girl

①「Suburbia」を初めて知ったのは、確か「Free Soul Essence」のコンピレイションだったと思う。当時、地元広島でエムオーディ(MOD)に夢中だった18の自分に、音楽的な礎を作ってくれた友人が聴かせてくれたのが、そのコンピ2曲目のビタミン E。「おいボーヤ、前戯とはこうやるんだよ。」とばかりに甘く優しくとろけるような歌声に「パイセン!俺まだまだ未熟です!!」と多いに反省したような、しなかったような。その後、血眼になってアルバムを探すもなかなか見つからず。それから2年近く経ったある日。その友人が「お前にやるよ」と日本盤7インチを突然プレゼントしてくれた。激しく興奮した日の事を今でもはっきりと覚えている。

②ギャズ・メイオールも「おまえのロッキンブルースもすごいらしいな」と言った広島時代よく通ったクラブ・イベント「Yas Rockin Blues」。主催者はオルガンバーのTop Gearで今も一緒にDJさせて貰っている堀井康さん。そのイベントで確か一晩3回はかかっていた「I Wolden't Change A Thing 」。Coke→フリーダム・スイート→Cokeの順番で。かの有名なこのイントロ・ブレイクで心躍らない奴とは酒を飲みたくない。でも、上京してフリー・ソウルに通うようになって意外とこの曲が、かかった印象が無いのは、自分が上京以前にフロアを盛り上げ過ぎたからだと勝手に解釈している。

③今は亡き吉祥寺WAVEで購入した「SUBURBAN」。 クボタさんの肩の力の抜けた頓知効き過ぎな文章にヤラれ、こんな感じのキャプションでシスコの安い餌箱に新たな輝きを与えていたんだろうな、なんて想像ができたり。好きなDJの名前は皆ヒロシ。そんなヒロシに騙されて…‥なんて事を言ってみたくなったり。てなことはさておき。「SUBURBAN」に載ってるアルバムでココ数年ずっとレコードバッグに入り続けてる1枚はと言われればこのAssagaiのセカンドアルバム。南アフリカ産の歪んだオープニング・ブレイクを聴いては「ブレイクも人と同じじゃつまんねーぜ!」と自分のエムオーディ心を刺激してくれる。曲中、一カ所個人的空耳あり。

「マイ・サバービア3曲」ユズル(Lots Of Lovin')

 

①Joyce Cooling / It's You
②Macky Feary Band / You're Young
③Lui / My Lover

B-Boyだった頃から僕の心を和ませ、笑顔になる曲たち。
そしてこれからもずっと。








2011年8月25日木曜日

「マイ・サバービア3曲」原口高弘(harmony)

  

①The Pale Fountains / Reach
②Colin Blunstone / Caroline Goodbye
③Theo Parrish / Solitary Flight

①今から20年前、当時も今とかわらず、僕は、ただただレコード屋に通っていました。大学と図書館とレコード屋を往復する毎日。ZESTだったり、VINYL JAPANだったり、DISK UNIONだったり。そんな中、Suburbia Suiteと名付けられたフライヤーに出会いました。フライヤーというよりジンと言った方がよいでしょうか。当時の音楽雑誌は、どれもピンとこなかった僕は、NMEを定期購読するなどして音楽情報をゲットしていたのですが、このSuburbia Suiteには、どこかほっとしたのを覚えています。そんな僕が、サバービアにまつわるフェイヴァリット曲をまず最初に挙げるとしたら、これしかないように思われます。「Reach / The Pale Fountains」。 LPやCDの日本盤についている歌詞カードには、「Reach,  hey, for the sky」と聴き取りによる歌詞が載っていました。ただ、僕には、何度聴いても、「Reach, head for the sky」と歌っているように聴こえるのです。「手を伸ばせ。空に向かって。」と歌っているのだと、今でも僕は思っています。心がどこかに向かって行こうとする瞬間を永遠に閉じ込めることができた稀有の名曲です。橋本さん、Suburbia Suite 20周年おめでとうございます。それは、誤解を恐れずに言うなら、とりもなおさず、橋本さんが、ただ自分の心の向かう先を信じて20年間進んでこられたということだと思っています。それがどんなに難儀なことか。「Suburbia Suite ; Evergreen Review」のページを開くと、最初に登場するのは、もちろん、The Pale Fountains。

②初めて「Free Soul」のCDを聴いたのは、友人の部屋でした。従来「ソウル」とカテゴライズされていなかったこの曲が、流れてきたときの驚きは、忘れられません。部屋に響くアコギの音に、冬の匂いを感じました。

③もし、今、新しいSuburbia Suiteが出版されたとしたら、この曲が取り上げられるのではないでしょうか。最近、橋本さんがDJでこの曲をプレイされていることを、もっと多くの人に知ってほしい。橋本さんと一緒に「harmony」というDJパーティーを定期的に開催するようになり、デトロイト・ハウスの魅力を知りました。そして、それはSuburbia Suiteの延長線上にあるのだと思っています。

「マイ・サバービア3曲」吉本宏(bar buenos aires)

 

①Bob Thompson / Mmm Nice !
②Laurindo Almeida / Guitar From Ipanema
③Les Baxter / African Blue

“スキャット・ハミング・ウイッスル”。初期サバービア・スイートを象徴する言葉として、これほど相応しいものはないのでは? これらの音楽は、“アイゼンハワーの昼寝”とうたわれたノンシャランなアメリカの50~60年代のある種の気分をたたえている。そう、80年代初頭に、郊外(サバービア)に住んで、橋本徹や僕のような背丈で、レコードばかり買っていた青年の物語のはじまりのように。

吉本 宏(bar buenos aires)









ムジカノッサ、サバービア・スイート20周年を讃える。
MUSICAANOSSA:Suburbia Suite 20th Anniversary Party! 

8.26.Fri.at Fai, Aoyama start 22:00 to 5:00

「マイ・サバービア3曲」廣瀬 大輔(DMR)

 

①The Clash / Rock The Casbah
②Saint Etienne / Nothing Can Stop Us
③The Orb / Little Fluffy Clouds

祝20周年! ということは20年前からスタート。というのは当たり前なのですが、簡単に20年と言ってくれるなと。どんだけタイヘンかと。20年前と言うと、授業中に制服の袖にウォークマンのイヤフォン通して授業を聞いてる振りして方杖付いて音楽聴いたり、少ないお小遣いを工面して学校帰りの関内でヴァージンメガストアやユニオンのワゴンセール漁ったり、昼飯を100円で腹の足しになるくるみパンで過ごして渋谷のシスコ行ったりね。してましたよね。きっと。皆様も。もう、今はぽちぽちとネットでどうとかダウンロードとか。これが20年かー。20年経ったのかー。経ちましたのかーと。いやはや。
何だかまたちょっとSuburbia Suiteとは違かうもですけどSuburbia Suiteだと思うもの。その袖から通ったイヤフォンで聴いていた教室がぼんやり思い起こされる、キリが無い中での3枚かなーと。いやはや。
改めておめでとうございます!









ムジカノッサ、サバービア・スイート20周年を讃える。
MUSICAANOSSA:Suburbia Suite 20th Anniversary Party! 

8.26.Fri.at Fai, Aoyama start 22:00 to 5:00

「マイ・サバービア3曲」玉井 大 (ESSELUNGA)

①Armando Torovaioli / Sette Uomini D'Oro 黄金の七人
②Dave Pike / Bossa Nova Carnival
③Jackie Mittoo / Macka Fat

①自分の音楽生活を豊かにしてくれた大きな出会いのひとつに、フリッパーズ・ギターというバンドがあります。
そしてサバービア・スイートも・・・と、ここまで書いて、なぜこのレコードなのかわかる方も、たくさんいらっしゃると思います。
どこのレコード屋さんで、いくらで買って、家に帰って針をおろしたときの興奮や、
ジャケットを部屋にかざって、お洒落になった気分に浸ったりしたことも細かく思い出せる、そんなレコードです。

②サバービアというと、個人的に真っ先に思い出す楽器のひとつがヴィブラフォン。
スキャットや4ビートなどもそうなのですが、とにかく当時の自分には洒落て聴こえたものです。
では、数あるヴィブラフォンのレコードのなかで、なぜこの1枚なのか?
それは、僕がお世話になった鎌倉の2つのコーヒーのお店、そのどちらでもこのレコードがかかっていたから。
晴れた日のお昼にかける、鎌倉と珈琲にまつわるエトセトラ、なのです。

③もうそれは、好きなレコードの話なんていくらでもできるわけで。
じゃあ、何にしよう?
この暑い暑い2011年の8月現在、真っ先に聴きたいと思いついたレコードを。
といって、自分のレコード棚を探しても見つからない。

「マイ・サバービア3曲」BEN (Piece Of Peace / NOA NOA)

 


Linda Lewis / I Do My Best To Impress
Gilberto Gil / Roda
Gerry Mulligan / Night Lights

自分にとっては何もかもが新しく新鮮な曲との出会いばかりでワクワクしていたなぁ、
その頃があったから今がある。でも今は良い曲と出会ってもその頃と同じような感覚で
聴けないのは仕方ないことだけど残念デス。
ここで選んだのはふと流れてきたイントロで耳が惹かれてそのまま最後までスピーカー
の前で立ち尽くしてしまった曲。

2011年8月24日水曜日

「マイ・サバービア3曲」 本多義明(usen for Cafe Apres-midi)

 

①Society Of Seven / Satin Manhattan Lady
②Laura Allan / Opening Up To You 
③Svante Thuresson / Goodbye Yellow Brick Road

サバービア20周年おめでとうございます。
D-03 usen for Cafe Apres-midiも10周年です。
橋本さんがよくチャンネルでかけていた曲から、
僕が好きだった曲を、なんとか3曲絞りました。
今聴いてもやっぱりイイですねー。
 






ムジカノッサ、サバービア・スイート20周年を讃える。
MUSICAANOSSA:Suburbia Suite 20th Anniversary Party! 

8.26.Fri.at Fai, Aoyama start 22:00 to 5:00

「マイ・サバービア3曲」サエキけんぞう

 

① Bloosom Dearie / I like London In The Rain
②平山三紀 / マンダリンパレス
③Eternity's Children / I Wanna Be With You

橋本君が最初に、僕の当時の事務所(SFC=現ウルトラヴァイブ)に来てくださったとき、と~~っても可愛い爽やかな美少年でした! 思い出しても クール!! そして、その後、現れてくださったとき、某人気雑誌の編集者になっており、仕事まで下さり、呼び名は「橋本さん」に変わりました。
最初のサバービアのイベントに出させていただいたとき、橋本さんのレベルに見合うような知識は、ブロッサム・ディアリーしかなく、まあ、しかし、 一番好きなアーティストなので、かけさせていただきました。
しかし、その次にかけたのは、たしか平山三紀 「マンダリンパレス」で、思いっきりはずしました。ヤバすぎました! 今聴くとどうでしょう? 筒美京平先生で一番好きな曲です。やっぱりダメでしょうか? ひ~~お許し下さい! 
で、その後日、橋本さんのレコード部屋に行く機会があり、アナログの群れにドギモを抜かされましたが、その時の発言にはもっと、ビックリしまし た。「サエキさん、未開拓の名盤っていうのは、世の中に『無限』にあるんですよ。『無限』です!」本当に驚愕しました。そ・そんなに中古盤ってあるの?(笑)その時に、部屋に目立つ位置に置いてあったのが、Eternity's Children 『Eternity's Children』でした。そう、『無限(eternity)』のひとつを教えていただきました......(笑)。エタニティーズはぼくにとってサバービア中心投手のイメージです。今回は、その中でさらにインコース・ストライク!な曲を選びました。
その後、まもなくフリー・ソウル、そしてアプレミディの時代がやってたのです!

「マイ・サバービア3曲」山本勇樹(HMV / Quiet Corner)

 

①   Cal Tjader / Curtain Call
②   Ennio Morricone / Hurry To Me 
③   Chet Baker / Let’s Get Lost


当時高校生、何度も何度もレビューを覚えるくらい読み返したサバービア・スイート。いつもカバンに入れて持ち歩いては、何でこんなに好きなんだろう?と考えてました(笑)。サバービアに教えてもらった沢山の素晴らしい音楽たち。その中から今聴いてもあの頃に感じた憧れと胸騒ぎを思い出す、僕の大切なエヴァーグリーン・トラックです。







ムジカノッサ、サバービア・スイート20周年を讃える。
MUSICAANOSSA:Suburbia Suite 20th Anniversary Party! 

8.26.Fri.at Fai, Aoyama start 22:00 to 5:00