①Jon Lucian / Kuenda~Would You Believe in Me ②Minnie Riperton / Les Fleur ③The Pharcyde / Runnin'
初めて購入したディスク・ガイドが、「Suburbia Suite」だった。
故郷・広島でこうしたレコードを手にするきっかけをつくってくれた洋服のセレクトショップでも、ターンテーブルのそばにいつも置かれていた。
掲載されているレコード全てを聴いてみたいと素直に思ったし、今でもそれは変わらない。
そしてときは流れ2000年代中ごろ、自らひいたアンダーラインが恥ずかしい、ボロボロの「SUBURBIA SUITE 19960214 Suburban Classics For Mid-90's Modern D.J.」にJun Sebaというライター・クレジットを発見したとき、胸に熱く込み上げるものがあった。それはつまり、後にNujabesとなるそのひとのことだったから。
①Ray Terrace / I Make A Fool Of Myself ②Weldon Irvine / I Love You ③Terry Callier / Ordinary Joe 今考えると、サバービア・スイートは掲載されているレコード云々というよりか、自分の中では新しい未知の音楽を探していく上での嗅覚や感覚にすごい影響を与えてもらった本ですね。一種のトラウマといえるかもしれません。
②ギャズ・メイオールも「おまえのロッキンブルースもすごいらしいな」と言った広島時代よく通ったクラブ・イベント「Yas Rockin Blues」。主催者はオルガンバーのTop Gearで今も一緒にDJさせて貰っている堀井康さん。そのイベントで確か一晩3回はかかっていた「I Wolden't Change A Thing 」。Coke→フリーダム・スイート→Cokeの順番で。かの有名なこのイントロ・ブレイクで心躍らない奴とは酒を飲みたくない。でも、上京してフリー・ソウルに通うようになって意外とこの曲が、かかった印象が無いのは、自分が上京以前にフロアを盛り上げ過ぎたからだと勝手に解釈している。
①今から20年前、当時も今とかわらず、僕は、ただただレコード屋に通っていました。大学と図書館とレコード屋を往復する毎日。ZESTだったり、VINYL JAPANだったり、DISK UNIONだったり。そんな中、Suburbia Suiteと名付けられたフライヤーに出会いました。フライヤーというよりジンと言った方がよいでしょうか。当時の音楽雑誌は、どれもピンとこなかった僕は、NMEを定期購読するなどして音楽情報をゲットしていたのですが、このSuburbia Suiteには、どこかほっとしたのを覚えています。そんな僕が、サバービアにまつわるフェイヴァリット曲をまず最初に挙げるとしたら、これしかないように思われます。「Reach / The Pale Fountains」。 LPやCDの日本盤についている歌詞カードには、「Reach, hey, for the sky」と聴き取りによる歌詞が載っていました。ただ、僕には、何度聴いても、「Reach, head for the sky」と歌っているように聴こえるのです。「手を伸ばせ。空に向かって。」と歌っているのだと、今でも僕は思っています。心がどこかに向かって行こうとする瞬間を永遠に閉じ込めることができた稀有の名曲です。橋本さん、Suburbia Suite 20周年おめでとうございます。それは、誤解を恐れずに言うなら、とりもなおさず、橋本さんが、ただ自分の心の向かう先を信じて20年間進んでこられたということだと思っています。それがどんなに難儀なことか。「Suburbia Suite ; Evergreen Review」のページを開くと、最初に登場するのは、もちろん、The Pale Fountains。