2014年4月7日月曜日

Muriel Winston『A Fresh Viewpoint』



「USENチャンネル『D/H-3 usen for Cafe Apres-midi 2014 Spring Selection(放送期間4/7~5/25)Monday 18:00~26:00 by Tomoaki Nakamura」の放送が、本日よりスタートいたしました。

本セレクションの一枚は、Muriel Winstonの『A Fresh Viewpoint』です。


ストラタ・イーストに唯一の作品を残すフィメイル・ヴォーカリスト、ミュリエル・ウィンストン。ピアノは彼女自身とスタンリー・カウエル、ベースはビル・リー、ドラムはビリー・ヒギンス、フルートはクリフォード・ジョーダン。子供たちのコーラスもチャーミングなミニ・オペラ風の三部作「Children's Trilogy」や、午後の陽射しが眩しい「Weekend」など、全曲に慈しみと母性が溢れるトータル・アルバム。間違いなく一生聴き続けるであろう名盤。その美しいジャケットに初めて惹かれたのは高校生のとき。手に入れたのは、上京してまだ間もないころ。通った文化服装学院のすぐそば、初台の小さな部屋で過ごしたかけがえのない時間に、訪れた神戸での三度目のめぐり合わせ、そしてカフェ・アプレミディでの日々……。本チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」の放送開始5周年を記念して制作された書籍「音楽のある風景」の中で執筆した文中のモティーフとしたのも、10周年を祝ったコンピレイションCD『Haven't We Met』収録候補盤として真っ先に名を挙げたのも、このレコードでした。2014年4月23日、40年のときを経てついに、悲願の、世界初CD化だそうです。(中村智昭)


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