2016年5月23日月曜日

USEN更新のお知らせ〜Minnie Riperton『Seeing You This Way / It's So Nice (To See Old Friends)』

こんばんは。初夏の心地よい陽射しの昼間にBar Musicでは渋谷区の保健所検査が行われ、めでたく営業許可が延長されました。ホッとしております。

さてさて、「USENチャンネル『D/H-3 usen for Cafe Apres-midi 2016 Early Summer Selection(放送期間5/23~7/3)Monday 18:00~26:00 by Tomoaki Nakamura」の放送が本日よりスタートしております。ぜひお楽しみください。

それから、今週金曜日は岡山で初DJです。たくさんのミュージック・ラヴァーに出会えますように。
 
USENホームページ→http://music.usen.com/channel/d03/

選曲リスト 18:00~24:00→http://music.usen.com/usencms/search_songlist2.php?npband=D&npch=03&nplist=D03-20160523180000

選曲リスト 24:00~26:00→http://music.usen.com/usencms/search_songlist2.php?npband=D&npch=03&nplist=D03-20160524000000

 


本セレクションの一枚
Minnie Riperton『Seeing You This Way / It's So Nice (To See Old Friends)』
Bar Musicで通常営業時にカクテルをシェイクしたり、コーヒーをサーヴしたりしながらアナログ・レコードをかける際、大好きな曲が収録されていることはも ちろんなのですが、それと同じように重要なのはその場その瞬間における状況に雰囲気が則していること。なので、フィットしないと思われる曲が次に控えてい る場合は、セットしてある別のレコードを再生するために懸命にブースへ向かうのですが、これが中々に大変な作業。特に、店の一番奥でお客さまと直に接して いる際などには、意に反して次曲がスタートしてしまうのではと内心ハラハラものです。そんな理由で、常にこまやかな選曲を行うためには、片面に1曲しか 入っていない&省スペースで収納可能な7インチのシングル盤も大変重宝しています。さらにはプレイ曲のジャケットを公開する中で皆さんに視覚的にも楽しん でもらえるのは、やはりピクチャー・スリーヴ付き。当時ソウルやポップスは本国USではジャケなしでのリリースでも、ヨーロッパ(特にフランスやオラン ダ)盤などではオリジナル・デザインのジャケがある場合も多く、かなり意識的にそうしたシングルも探して手にしています。そのような過程において、このミ ニー・リパートンのようにとびきりチャーミングな一枚に出会えたりすると、本当に幸せな気持ちに。これまでアルバムで持っていても前後の関係でプレイしに くく遠ざかっていた曲が、日々リリースされる素晴らしい新譜(ビビオ、すごく良かったですね!)とともにグッと親しみを増してフレッシュに鳴るのです。そ んなちょっとした感覚さえもリスナーの皆さんに何かしら伝わることを願いながら、今回のセレクションも憂鬱な雨の日々に凛と在る紫陽花をイメージし、丁寧 に紡ぎました。そうして、夏はもう目の前ですね。
(中村智昭)






*最新コンピレイションCD『Bar Music × SARAVAH -Precious Time for 22:00 Later-』がコアポートより遂にリリース!→http://www.coreport.jp/catalog/rpop-10015.html


 
 
*コンピレイション『Bar Music 2015 Under Sail Selection』が世界初アナログ化楽曲7インチEPと共に好評発売中!→http://barmusic-coffee.blogspot.jp/2015/11/bar-music7ep.html





*『Bar Music 2014 Lost Relief Selection』→http://barmusic-coffee.blogspot.jp/2015/06/bar-music7ep.html

*『Bar Music × CORE PORT -Precious Time for 23:00 Later-』→http://coreport.jp/catalog/rpoz-10010.html

2016年5月11日水曜日

『MUSICAANOSSA: Benny Sings & Friends 7"EP』が本日発売!


時間がかかりましたが、遂にリリースできました! 超限定プレスなのでお早めに!
JET SETの発売日当日のデイリーチャートではオールジャンルで2位まで上がってました!→http://www.jetsetrecords.net/WELL-MAKE-IT-RIGHT-ROOS-JONKER-MUSICAANOSSA-BENNY-SINGS-FRIENDS-EP/p/715005227042




WE'LL MAKE IT RIGHT / ROOS JONKERMUSICAANOSSA: BENNY SINGS & FRIENDS EP[7"]

ウーター・ヘメルやジョヴァンカのプロデューサーとしてもお馴染みのポップ・マエストロであるベニー・シングスをフロントマンに、オランダのDOXレコーズに所属するルース・ヨンカー、ディーン・ティペットら実力派ミュージシャン、プロデューサー、アーティスト仲間で結成されたグループ、ウィー・ウィル・メイク・イット・ライトによるメロディアスでグルーヴィーな名曲「Art」。そしてメンバーであるルース・ヨンカーのソロ・アルバム最人気曲「New Dress」(iTunesの"Single of the Week"に選出されたことでも話題に)の両キラー・チューンを、ムジカノッサ・グリプスがダブル・サイダーの7インチで待望の世界初アナログ化! 一聴してそれと判るベニー・シングス節がバックの素晴しい演奏とスリリングにドライヴするA面、鮮烈な印象を残すビートとルースの妖艶な魅力がクールに弾けるB面ともに必聴、必携の超限定スペシャルEPです!
                                                                                              
アーティスト : We'll Make It Right / Roos Jonker
アルバム : MUSICAANOSSA: Benny Sings & Friends EP
発売日 : 2016/05/11
価格 : 1,850円 + 税
レーベル / 品番 : MUSICAANOSSA GRYPS (MNGP7)
フォーマット : 7"
■曲目
A面 : We'll Make It Right / Art
B面 : Roos Jonker / New Dress


 世界中の様々な地域のミュージシャンに声をかけて短期間でアルバムを制作するというコンセプトを掲げたレーベル“In A Cabin With”からの呼びかけに応え、オランダのDOXレコーズ縁の6人の音楽家達が集ったウィー・ウィル・メイク・イット・ライト。フロントマンの一人であるベニー・シングスは当時のインタビューで「実は一度きりのプロジェクトとして結成されたバンドなんだ。でも絶対なんてことはないからね。何が起きるかは誰にも分からないよ」と答えているが、本7インチA面に収録した「Art」を含むアルバム『House』は実に3作目に当たる。これは、彼らが当初の想定を越える機能を互いに見出し、良好な関係が続いていることを意味している。それぞれがマルチに楽器を操りプログラミングを行える一流の音楽家であり、アイデアと能力、センスを持ち寄りながら、作詞/作曲を含めた全てをバンド名義で行う。

*ベニー・シングス──これまでに5枚のフル・アルバムとベスト盤1枚をリリースした、オランダのポップ・マエストロ。ヴォーカリストとしての特徴的な声と類い稀なるセンスを持つ才人。ここ日本でも人気の高いウーター・ヘメルやジョヴァンカのプロデューサーとしても知られている。

*バート・シュア──DOXレコーズのレーベル・オーナー兼プロデューサーで、演奏面では主にサックスとフルートを担当。一見するとポップなレーベル・カラーを持つDOXだが、ジャズ的な要素を随所に見出すことができるのは、彼の音楽趣向が多分に反映されてるからに他ならない。

*ディーン・ティペット──ヴォーカル、ギター、ピアノ、オルガン等を操るマルチ・プレイヤー。メロディー・メイカーとしての能力も高く、ベニー・シングスやバート・シュアと共に多くの楽曲をレーベル・メイトに提供する。一方で、スクール・オブ・アーキテクチャーのメンバーとしても活動している。

*ルース・ヨンカー──アムステルダムの音楽学校でジャズと即興を学んだ美しきシンガー・ソング・ライターで、ピアノ、ギター、ハープ、サックス、ドラムなども幅広く演奏する。さらには自らビート・プログラミングからミックスまでもを手掛けるプロデューサーでもある。

*エクストラ──MPCやターンテーブルを自在に操るトラック・メイカーで、主にドラムマシーンやパーカッション、ヴォコーダーなどを担当する。ベニー・シングスの『I Love You Benny Sings Live At The Bimhuis』、『Benny… at Home』にも参加。

*レ・フロッグス──Bo Koekの名も持つドラマーだが、他のメンバーと同じくやはり作曲やプロデュースも行う。エクストラと共に『I Love You Benny Sings Live At The Bimhuis』、『Benny… at Home』にもその名がクレジットされている。

Side A
Art / We’ll Make It Right from Album『House』(2014年)
スリリングにドライヴするこの「Art」という曲は、「“Art”は本来の意味を失いつつあり、その単語は美しい。“Art”のたった3文字はノスタルジックな幼少時代と、はたまた70年代のマイケル・フランクスの名盤『The Art of Tea』をもを思い起こさせる」と語るベニー・シングスが、2011年リリースした4thアルバムのタイトルと同名である。歌詞やメロディーの骨格となるパートは、彼の中から湧き上がってきたものだろう。仮にこの曲が、全ての作業を自ら独りで行った作品に収録されていたなら、また別の、例えばあの4thアルバムの冒頭を飾った「Big Brown Eyes」のような、より80's色濃い音とビートに彩られていたかもしれない。だがウィー・ウィル・メイク・イット・ライトの仲間達は幾重にもコーラスを重ね、丁寧にブラシを弾き、アコースティック・ギターの美しいアルペジオと細やかなタッチのエレピを配した。あくまでも柔らかな音色にこだわりながらグルーヴ感を最大限に生み出し、ベニーの見つめる先へと僕たちをナヴィゲイトする。

Side B
New Dress / Roos Jonker from Album『Mmmmm』(2010年)
ウィー・ウィル・メイク・イット・ライトの紅一点、ルース・ヨンカーのあまりに眩しいデビュー作『Mmmmm』(日本国内盤のタイトルは『Roos』)収録曲。iTunesの"Single of the Week"に選出されたことでも話題となったこの「New Dress」や「Man In The Middle」のキャッチーさは、ベニー・シングスのそれにも匹敵する。彼女は作詞/作曲/ヴォーカルはもとより、ハープ、ギター、プログラミングにアレンジとプロデュースまでもを完璧に遂げた。その多才さは以前、2011年8月9日のビルボード東京で観た「Benny Sings with We'll Make It Right 来日公演」で、シーンごとに次々と行われるセットチェンジごとに披露され、特にルース嬢がおもむろにドラムでビートを刻むに姿にはオーディエンス皆が驚き、その姿に釘付けとなったほどだ。

 ある夜、ベニー・シングスとその仲間達は、渋谷にある「Bar Music」にやってきた。マイケル・フランクスの70年代名盤『The Art of Tea』をBGMに彼らを迎えたことで、その場の空気は和やかなものとなった。「ありがとう、このレコードは僕たち全員のフェイヴァリットなんだ」──そして彼らは口々に自分の好きなアーティストの名を告げてきた。トッド・ラングレン、ギル・スコット・ヘロン、アーマッド・ジャマル、ディオンヌ・ワーウィック、エルヴィス・コステロ、ア・トライブ・コールド・クエスト......。もちろん僕もそれらが大好きであることをつたない英語で懸命に伝えながらレコードを棚から取り出し、手渡した。お互いに驚いたのは、求めるアルバムが、ことごとくその場の手の届く範囲にあることだった。毎日店に立っていて感じるのは、音楽の捉え方というのは様々で、当然個々の趣味趣向はまったく異なるものだということ。そうした中で、海を隔てた場所で活躍するウィー・ウィル・メイク・イット・ライトのメンバーとのこれほどまでに密に感じたシンクロニシティの喜びは、奇跡的なことのように思えた。もちろんそこには、同じ時代をまったくの同世代として生きていることに大きな理由があるのだろう。


 楽しかった時間はあっという間に過ぎ去り、朝を向かえた。メンバーのひとりがDJブースでベニー・シングスのキンドレッド・スピリッツ盤『Champagne People』を手に取り、「We Ain't Going Nowhere」をプレイした。ベニーは少し恥ずかしそうにしていたが、全員で顔を見合わせながら、笑顔で合唱となった。そして「バイバイ、また来るから」と言い残して、彼らは店を後にした。いつの間にかターンテーブルに用意され回っていたその日最後のレコードは、もうひとつのマイケル・フランクスの70年代傑作『Sleeping Gypsy』。営業を終えたBar Musicでこの『MUSICAANOSSA: Benny Sings & Friends EP』のテスト・プレスを繰り返し聴いていると、それはまるで、昨夜のことのように思えてくる。

2016年 3月  中村 智昭(MUSICAÄNOSSA / Bar Music)







*最新コンピレイションCD『Bar Music × SARAVAH -Precious Time for 22:00 Later-』→http://www.coreport.jp/catalog/rpop-10015.html


 
  
*コンピレイション『Bar Music 2015 Under Sail Selection』が世界初アナログ化楽曲7インチEPと共に好評発売中!→http://barmusic-coffee.blogspot.jp/2015/11/bar-music7ep.html





*『Bar Music 2014 Lost Relief Selection』→http://barmusic-coffee.blogspot.jp/2015/06/bar-music7ep.html

*『Bar Music × CORE PORT -Precious Time for 23:00 Later-』→http://coreport.jp/catalog/rpoz-10010.html